令和7年度第12回衛生委員会を開催しました

物忘れ・認知症について

令和7年度第12回衛生委員会を3月18日に開催しました。今回は、「物忘れ・認知症について」をテーマに産業医の𠮷川先生にお越しいただき学びました。

物忘れ・認知症とは

物忘れ・認知症とは、もともとは加齢に伴う脳の変化として捉えられてきましたが、現在では医学的に「単なる老化による物忘れ」と「日常生活に支障をきたす認知症」は明確に区別されています。認知症は特定の病気の名前ではなく、「様々な脳の病気によって認知機能が低下し、生活に支障が出ている状態」を指す総称として使われています。加齢による物忘れは体験の一部を忘れる程度ですが、認知症では体験そのものを忘れてしまう点が大きな違いとされています。

物忘れ・認知症への理解を深めるための5つのポイント

認知症は誰にでも起こりうる身近な問題であり、正しい知識を持つことで早期発見や予防的な備えにつなげることが可能です。委員会では、具体的に以下の5つのポイントを学びました。

  1. 加齢による物忘れとの違いを知る 「約束したこと自体は覚えているが日時を忘れる」のは加齢による物忘れ、「約束したこと自体を覚えていない」のは認知症の兆候とされています。この違いを正しく理解しておくことが、過度な不安を防ぎ、適切な対応につながる第一歩となります。
  2. 早期発見・早期受診を心がける もの忘れが目立つ、同じことを何度も尋ねる、性格が変わったように感じるなど、気になるサインがあれば、一人で抱え込まずに早めに専門医(もの忘れ外来や神経内科など)に相談することが大切です。早期の診断は、治療や生活の工夫の選択肢を広げます。
  3. 生活習慣の改善で予防に努める 認知症の発症リスクには、運動不足や生活習慣病、社会的孤立などが関わっているとされています。適度な運動、バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけることが、脳の健康を守るための土台となります。
  4. 社会とのつながりを持ち続ける 人との会話や交流、趣味や地域活動への参加は、脳への適度な刺激となり、孤立を防ぎます。「誰かと話す」「外に出る」機会を意識的につくることが、心身の活力を保つ支えになります。
  5. 本人と周囲が正しい知識を共有する 認知症は本人だけでなく、家族や周囲の理解と サポートが欠かせません。認知症について正しい知識を持ち、症状や対応方法をあらかじめ知っておくことが、本人と家族双方の安心につながります。

最後に

物忘れ・認知症は、誰にとっても他人事ではないテーマです。自分自身と大切な人を守るための正しい知識を身につけ、どんな状況下でも落ち着いて対応できるようにしましょう。